日本人の英会話上達の難題、カタカナ発音英語の直しかた(矯正法)についてご紹介します。言語は音ですから、その言語の音を理解しないと聞き取れませんし、伝わりません。多くの日本人が避けて通れない課題と避けて効率よくカタカナ英語を矯正できる方法があります。
そもそも世界中で話されている英語ですが、ネイティブ(母国語)の方が圧倒的に少なく、殆どの英語使用者は私たち日本人と同じくノンネイティブです。
ネイティブと言っても、日本の各地のお国言葉と同じく、イギリスでも社会的な環境で大きく4つの英語があり、それに地域色が重なり、アメリカでもNYやロスのネイティブ比率は3割程度、オーストラリアでもニージーランドでも全く違いますので、ネイティブの国に[標準]があるようでない世界言語です。
世界中の様々な英語スピーカーの問い合わせに対応し理解できる英語で応対するコールセンターの世界の一大集積地がフィリピンになっているのが、今、世界の英語の現実です。
避けて通れない課題は、全ての人が母国語の影響を受けるということ。
言語発声法は言語により異なります。
母国語特有の音があり発声法がありますので、日本語にしかない音と同様に英語にしかない音があり、日本語的なカタカナ英語の音は、英語にはないのですから聞き取れる筈がありません。
日本語独自の音はネイティブ並みの英語力上級者でも完全に払拭するのは困難ですし、各国のそれを気にしても仕方がないことで、多様性を受け入れる事は常識です。
例えば、[タマゴ]が[ちゃみゃんぎょ]だとしたら・・・
もちろん、多くの場合は前後の文脈から類推して理解できる(してもらうことはできる)ことですが、これが英語だとしたらあまりにキツイカタカナ発音だと理解するにも限度があります。
本来、その言語の習得する為に最初に行うことは音を学ぶことです。
母国語でもそうでしたし、第二言語としてもお子様が早く発音を習得できるのは、
もともと違う音として聴き真似られるからです。
カタカナ発音英語の理由
大人と子供では言語習得のプロセスや方法も異なります。
とはいえ、大人の方は何故カタカナ英語になってしまったのでしょうか?
日本では、英会話学習の初級段階の中学校や高等学校でカタカナ英語を最初に刷り込まれてしまいます。
そもそも違う音を、無理やり日本語発音に変換するような学習方法を、
学校でも自宅でも何百時間と繰り返してしまいます。
英単語をカタカナ英語で何度も復唱しながら暗記した経験は誰にもあると思います。
英会話上達には、文法や語彙の習得が欠かせませんが、それは基礎力として重要なのであって、本来は「聴き話すこと(表現すること)」とのバランスこそ重要です。
音読学習の弊害
会話力アップのため、日本では音読学習方法などが推奨されています。
発音やイントネーションやリダクションなど英語独特の言い回しを意識しながら、真似て声に出すことはとても大切です。
しかし、ここでは大きな間違いが繰り返されてしまう可能性があります。
間違ったスイングを繰り返す素振り練習は効果があるでしょうか?
むしろ、悪い癖が付き遠回りするだけです。
自分の発音が正しいのか自分では理解できない状況で、誤った発音を正しいと信じて繰り返すことで、更にカタカナ英語は完成度を高めていくことでしょう。
カタカナ発音英語の直しかた(矯正法)
カタカナ英語を直すには、カタカナ英語を矯正できる学習環境を重視する事
大人の英会話倶楽部の日本人の先生の英会話上達体験アンケートでも、音読を多くの方が取りいれていました。
と同時に、正しい発音を聴き矯正してもらえる環境にいた、あるいは、作っていたことが英会話上達者全員の共通点でした。
私自身も、例えば、NHKの語学講座を何度も聞き、シャドウイングやリプロダクションなども行なっていました。
留意してきたことは・・
・録音して、自分のことを聞き返すこと
・オンライン英会話教師に必ず間違いを正してもらうことです。
英語を発声する事はオンライン英会話レッスンで行うこと
自分では近い、正しいと思っている英語発音も必ず間違っていることを指摘され、正しい発音に矯正されます。
指摘されない状況で独り言練習していたらカタカナ英語強化にしかならないところだったと気づかされます。
声に出す練習はとても大切。
カタカナ英語を刷り込むだけにならないように、バランスよく行うこと。
英語習得は容易ではありません。
長い時間を継続的にキープできるのが何よりで、そういう意味では効率良いよりも楽しさや快適さを重視するほうがよいとも言えます。
特に英会話学習初心者、初級者の方には、
正しい音をよいコーチから学び身に付ける方法を、日頃の英会話学習に取り入れていただければと思います。