今日の“日本人が間違えやすい英語”は、Would you mind ~? Do you mind~?の使い方です。前回の否定疑問文や「~ですよね」とか、「~ではないですよね」の形の付加疑問文と同じように使い方・答え方に注意が必要です。
Would you mind ~ ing ? 「~してくださいませんか?」 (依頼)
Do you mind ~ing? 「~してくれませんか?」(依頼)
(Do you mindより、Would you mindの方が丁寧です)。
mindのあとに動詞ingを持ってくると、相手に「~してくれませんか?」「~してくださいませんか?」と依頼している文になります。
実はこの「mind」というのは「気にする」という意味なのですね。なので直訳すると、
Would you mind ~ ing ? 「~して頂いたら嫌な気持ちになりますか?」「~して頂きたいのですが、それは嫌でしょうか?」
Do you mind ~ing? 「~してもらったら嫌ですか?」「~して頂きたいのですが、それは嫌でしょうか?」という意味になります。ですので、返事の仕方には注意しなければなりません。
Yes と答えると「嫌です」という意味になってしまうのです。Would you mind opening the window? 窓を開けて下さいませんか?(窓を開けて頂きたいのですが、それはお嫌ですか?)
Do you mind opening the window? 窓を開けてくれませんか?(窓を開けて欲しいのですが、嫌ですか?)に対する返事に対して、
「いいですよ、窓を開けましょう」というイメージで使えるのは、
No I don’t. I’ll open it. いいえ(、気にしません)。開けますよ。
Not at all! 全く気にしません。
Of course not! もちろん気にしませんよ。
OK. まぁ、嫌じゃないよ。
*OKというのは、「良い」という意味ではなく、「大丈夫」「悪くない」「まぁまぁ」という様なイメージ単語です。この場合のOKのイメージは、「まぁ、嫌じゃないよ」「まぁいいですよ」という感じ。「開けません」を失礼のない様に断る場合は、
I’m sorry, but I can’t. / I’m afraid I can’t. 申し訳ありませんが、出来ません。
と断ると良いでしょう。出来れば理由も言ってあげて下さいね。例えば、It’s too cold outside. 外は寒すぎるから。など。
Would you mind if ~? 「~してもよろしいでしょうか?」(許可)
Do you mind if ~? 「~してもいいですか?(許可)
(こちらも、Do you mindより、Would you mindの方が丁寧です)。Would you mind if I smoked here? / Would you mind if I would smoke here? ここでタバコを吸ってもよろしいでしょうか?
Do you mind if I smoke here? ここでタバコを吸ってもいいですか?この二つ、実はちょっと違います。
Would you mind if~?の文は仮定法(もし~ならば)なので、後ろが過去形になっています。
Do you mind if ~?は現在形をそのままで使います。そして、先ほどのWould you mind 動詞ing?と同じで、答え方に気を付けないといけません。
「mind」というのは「気にする」という意味でしたね。
ですので、上記の質問を直訳すると「私がここでタバコを吸ったらあなたは気になりますか?」「私がここでタバコを吸ったらあなたは嫌ですか?」という意味になりますね。
吸って欲しくない場合でも、”Yes”とだけ答えると、とてもそっけない、冷たい印象になりますので丁寧に断りましょうね。・吸って欲しくない場合
I’m sorry, but you can’t smoke here. 申し訳ありませんが、ここではタバコは吸えません(吸わないで下さい)。
I’m sorry, but please smoke outside. 申し訳ありませんが、外で吸ってください。・吸っても良い場合
Of course! もちろん!
Go ahead! どうぞ!
No problem. 問題ないですよ。という風に返事をしてみましょう。mindはよく使う英単語ですし非常に便利ですが、返答にだけは十分に気を付けて下さいね!