音声通話だけスカイプ英会話

Racial discrimination(20160508)


異文化コミュニケーション(Cross-cultural Communication)

人種差別たるもの (racial discrimination)

前回、ゴスペルの事をブログに書いたからかな?黒人の友人のことを懐かしく思い出した。
彼の名はラリー。13年間一緒に働いた。
私の直属の上司であり、いい友人だった。私の離婚も再婚もすべてを理解してくれた最高の友人だ。governors-mansion-ノースカロライナ

 

 

 

 

 

仕事の合間によく話した。
仕事中にしゃべりすぎてシフトを別にされたこともある。笑
私は白人と2回(笑)結婚しているから白人社会のことはよ~く知っているけど黒人社会のことはうわべしか知らない。
そんな私の好奇心を満たすかのように、彼は私にいろんなことを教えてくれた。

映画、風とともに去りぬを見たことがあるだろか?
あの映画にはアトランタ(ジョージア州)やチャールストン(サウスカロライナ州)など南部の黒人の姿がありありと描かれている。
ラリーは時代こそ違えど、あの世界を私の目の前に映し出してくれた。

north-carolina

 

 

 

 

 

 

私が住んでいたノースカロライナは、そのジョージアやチャールストンの南部からさほど離れていないところに位置し収穫時期になるとコットンの収穫で忙しくなる。
もちろん今の時代、風とともに去りぬの映画のように手でコットンを摘むわけではないが、
ラリーが子供の頃はコットンを手でつんでいたそうだ。

ラリーのお父さんは5人の子供達にひとつずつ竹かごを背負わせ年齢順に(つまり体の大きさ順に)並ばせ、
OK Larry, I expect you to get ○○lb today. と言われるのだそうだ。
一番年上だったラリーがもちろん一番摘んでこなければいけない。
その重さといったら子供には大変な重さだったらしい。
そうして兄弟達そろって列になってコットン摘みをする日が続いたのだそうだ。

そんな興味深い話を来る日も来る日も話してくれた。
もし、白人がこの手のことを黒人であるラリーに聞いたら人権侵害みたいになるのだろうけど、
違うカルチャーから来ている私には、まるでレクチャーするかのようによく教えてくれたものだ。

黒人が白人と一緒のバスに乗れなかったのは周知の事実だけれど、彼はそれさえも経験している。
彼は今60歳くらいだけど、白人と黒 人が一緒のトイレに入れなかったりバスに乗れなかったりというのはそんなに昔の話ではないということになる。

アメリカでは子供達が学校に行くときスクールバスに乗っていくのだけれど、雨の日は特に白人と一緒にバスに乗れないのが恨めしかったと語ってくれた。
ラリーの奥さんは彼よりも5歳くらい年下なのだけど、彼の奥さんはこの人種差別にはあっていない。
ちょうどその5年くらいの差のところでRacial segregationは終わっているからね。
だからラリーの奥さんは、学校で白人と一緒のクラスで勉強したし映画館も白人と一緒に入れたし、レストランも一緒に入れたし同じ水のみ場から水を飲むこともできたんだそうだ。

一方私の日本人の友人だった人は生きていれば85歳くらいになっていたはずだが、
彼女は戦後、日本でアメリカ兵と恋に落ちて結婚し横浜から船に乗ってアメリカに来て、ノースカロライナにやってきた。
でも彼女の旦那さんは白人であったため、日本人である彼女はどこに行くにも白人と一緒にバスに乗ることができ白人のトイレを使うことができたんだそうだ。
とっても対照的だよね。

アメ リカに人種差別は確かにまだ存在するし、それは黒人だけでなくヒスパニック系であったり、その他の人種に対してであったりもする。
実際私の娘も学校で
Go back to your country!と言われたことは何度もある。
生まれも育ちもアメリカなのにそんなことを言われる。
白人と日本人のハーフと言ってもアメリカにいればアジア人にしか見られないからね。

中学生くらいまででそういう発言が出るのはわからなくもないが、高校生がこういうことを平気で言う。
アメリカ生まれでアメリカ人の娘をどの国に帰れといっているのだろう?
アメリカの歴史的背景から、学校では黒人への人種差別に対するルールは厳しいくらいある。
でも黒人以外のマイノリティーには甘い。そこがアメリカの悪いところと指摘せざるをえない。

で、私が何を言いたいかって?うーん、わかんない。笑
でもね、 留学する人とか、国際結婚とか、外国人と付き合っている人とかに言いたい。

憧れだけで行くと私みたいに失敗する。
英語が話せない状態でアメリカに行くと私みたいに苦労する。
だけど苦労した分だけ今の自分がある。
苦しかったこと、楽しかったこと、泣いたこと、笑ったこと、すべてが身になって今の自分がある。
そして全てが私のタイミングでなく、神が良かれと思ったタイミングでなされた。
……..その事実も…….確かだ。

それが言いたかった。

Love and Peace~ 

言葉を覚えるプロセスの違いや文化や習慣の違いから気づき、また体験する様々な愉しい異文化コミュニケーション・国際交流のBlog
日本語を母国語として英語を学び英語圏での生活が長い日本人の先生だから、英会話初心者から上級者の方まで英会話習得プロセスの課題や解決方法も熟知しています。