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You are very important to me, I need you to survive(20160428)


おもしろ英会話:異文化コミュニケーション(Cross-cultural Communication)

アメリカにいた頃、full timeで仕事をしていた。
仕事が始まればあまり喋らないから休憩の時や仕事の前後だけの会話になる。
それでも仕事の合間をぬってよく話したのは、ゴスペルの話。
いろんなことを仲良しだった黒人の友人に教わった。
もちろん後に自分がゴスペルを歌うなんて思いもしなかった頃だ。

一人生徒さんでゴスペルに興味を持っている人がいた。
ブログを読んで私がゴスペルを歌っているから私を選んでくれたんだと思うと、感無量だ。
(いや、そういうわけじゃないのかもしれないが、とりあえず勝手にそう思い込むことにした笑)
なので彼に英語でゴスペルを説明した。

まずゴスペル(gospel)は元来ギリシャ語”εὐαγγέλιον(euaggelion)”の「良い知らせ」という意味 の言葉を、“God Spell”と訳したことから来ているらしい。
“god”は“good”の原語であり「良い知らせ」と「神の知らせ」の両方の意味を有していたと思われる。こ の“God Spell”が後に“GOSPEL”となったのだそうだ。

そしてゴスペルには楽譜がない。いや、ないわけじゃないんだろうけど、とりあえず、ない。笑
gospelは日本語にすると黒人霊歌だけれども、どういうことかというと黒人がその昔、奴隷(slave)としてアメリカに連れてこられた過酷な状況にあった時に、神に向かって救いを求め讃美(worship)するというところから始まっている。

当時の黒人は文字を読めない人が大半を占めていた為にゴスペルを歌う時は読み書きが出来る人、またはその歌を知っている人が歌いついで人に教えていくという方法をとっていた。
だからゴスペルには繰り返しが多い(call and response)。
リードボーカルがoh happy day と歌ったら、次はみんながoh happy dayと歌うっていう繰り返しのパターン。
これが俗にいうcall and response.
つまり直訳すると’呼びかけて応答’するというところか。
そういう背景があるせいだかゴスペルはdeepだ。

9-11はアメリカにとって忘れることができない出来事だった。
当時私はノースカロライナにいたけど兄がニューヨークにいた。しかもウォールストリートで働いていた。
ニューヨークに疎い私はあの飛行機がぶつかっていったツインタワーがウォールストリートにあるかどうかもわからなかったけど、
すぐ傍だって聞いたときはとにかく涙が出てきた。

今でも覚えている。仕事中だったな。
もちろん兄に電話しても通じなかったし。結果から言えば兄はそのときJFK空港にいたらしい。
あの時、出張が入らなければ間違いなくオフィスにいたであろう兄は難を逃れた。このことについては、追って書こう。

とにかく、その9-11の時の事を歌ったゴスペルがある。
I need you to surviveという歌。

you are very important to me, I need you to survive….

歌いながら泣いたことはしょっちゅうあるけど、泣いて歌えなかったのはこの歌がはじめて。
ぜひYoutubeなどでサーチして聞いてほしい。

9-11的なテロじゃなくても、熊本地震みたいな災害でもそう。
you are very important to me, I need you to survive….
今、誰もがそう思っていると思う。
それぞれの家族のために。そして友人知人のために。

Love and Peace~ 

言葉を覚えるプロセスの違いや文化や習慣の違いから気づき、また体験する様々な愉しい異文化コミュニケーション・国際交流のBlog
日本語を母国語として英語を学び英語圏での生活が長い日本人の先生だから、英会話初心者から上級者の方まで英会話習得プロセスの課題や解決方法も熟知しています。